|
昨日の健康保険でもそうなんですけど、日本ってのはつくづくサラリーマン社会だな、と思います。
サラリーマン社会ってのはどんなものかというと、「いいから働いとけ」ってな社会です。難しいことは考えるな、とにかく手を動かせ、税金は勝手に取ってくから気にすんな、そんなもん気にする暇があったら働いとけ。そうすることで、国全体が一致団結して働いて、いわゆる「日本株式会社」なるものが出来上がり、日本を先進国へと押し上げる原動力となったのは確かだと思います。
でもね、と思うのです。
もうそんな制度には何の有用性もなくなってしまったんじゃないのか、そう思うのです。
最近強く思うことのひとつに、「サラリーマンも確定申告必須」ってことにするべきだという考えがあります。
税金というのは意識しなけりゃなかなか存在に気付かないものです。そしてサラリーマンという制度は、「文句も言わずに年貢を納める働き手たち」を大量生産するように仕向けられており、したがって税金を意識しないまま過ごしていけるようになっています。
自分もそうでしたけど、源泉徴収票にのっかってる各数値の意味なんて、わかんない人がゴロゴロしてるでしょ?自分がどんだけ税金を支払っているか、それすらわかってない人の方が多いと思うのです。
もっとも国としては、そうしておいた方が「安定した」しかも「多額の」税収が見込めると、そんな思惑があるわけなのでしょう。
んでもね、これがよろしくないなぁという方向へ導いてしまっているように感じられるのです。
デフレ真っ只中にあって、最優先すべきは生活の維持。当然生活に必要なもの以外はどんどん財布の紐が引き締められてしまいます。その結果、市場にお金は流れません。安くしないと食いついてくれないってことになり、デフレはより深刻なものになっていきます。
経済活動が停滞、売り上げ額も当然下がります。そうなれば税収だって減りますやね。
そして何より危惧すべき問題が、「生活必需品以外への投資が停滞する」ことだと思うのです。
要は自己啓発に金が使えなくなってるんですよ。
単純な話、それでは人材が育ちません。土地がどうだとか、株価がどうだとか、そんなものの前に、「日本株式会社」では人という資産が目減りしていく一方なのです。
人の育たない会社に未来なんてないように、人の育たない国にだって未来はありません。
まぁ、ちょこっと大げさな言い方になっちゃいましたけど、要は「自己啓発に金を使わせろよ」と。商品券ばらまくとか、道路作るとか、そんなアホなことなんかせずに、自然とお金が回ることを考えろよと言いたいのです。
無理矢理お金をばらまいたり、仕事を捻り出したりしたところで、先行き不透明なこのご時世じゃあ生活必需品とか貯金に回って、お金は市場へ出ていきません。
そこで「サラリーマンも確定申告必須」が出てくるわけです。
ただしそこには、「彼らにも個別に経費を認めてあげる」ことが1セットとなります。もともとサラリーマンというものは、一律何十%なる額が経費として認められているんですけどね、そうじゃなくて彼らが彼らの意志で経費として使える余地を与えましょうよということです。
どうせ税金で持ってかれちゃうんだから、経費として使っちゃえ。
この考え方を、サラリーマンの人たちも出来るようにすべきだと思うのです。
そうすれば、今まで紐を引き締めていた分野へお金が落ちるようになります。
もともと「個の力」が重視されるようになったこのご時世です。実力アップが図れて、しかも結果として税金が安くなるなら紐だってゆるみます。
確定申告をするようになれば、所得税を安く抑えるってことが、健康保険や住民税も安くすることにつながると知るでしょう。使えば使うほど税金が安くなると知り、紐はどんどんゆるみっぱなしです。
つまりお金が動くようになるんです。
お金が動けば各企業の売り上げだって上がります。
たとえ個人から吸い上げる税収が少しばかり減ったとしても、その分は企業の売り上げとなって、より高い税率で吸い上げることができるでしょう。
結果、全体としての税収は上がると思うわけです。
最初はみんな申告の仕方がわかんなくて混乱するとは思います。
でも、これって何よりの景気対策になると思うんですけども、どんなもんでしょね。
|