2002/03/01 『住友生命ともめる』

狂牛病によってとにかく耳にすることの多くなった単語が風評被害。風評がひとり歩きをはじめ、その結果として大きな被害をこうむってしまうことです。
すっかり風評被害といえば狂牛病、そう思っていた自分にまったく別のところから風評被害の話がとびこんできました。

ことのおこりはかみさんのバイク用に入っている任意保険を、自分のバイクと同じく東京海上の保険へと切り替えたことでした。
東京海上の営業所に電話をして契約しにきてもらったところ、担当者の人はファイナンシャルプランナーの資格も持っているしっかりした御仁。話していてとても信用のおけそうな人だったので、生命保険のことについても色々と話を聞かせてもらったのでした。

フリーランスになるってことは労災から何から完備されているサラリーマン時代の保障とすべて縁を切るということになります。入院が即収入断につながることとなるために、保険に関しては自分で身の丈にあったものをちゃんと入っておかないといけなくなるのです。

勝手に天引きされるものはなくなる分、何もかもが自己責任ってなるわけなんですが、自分はあいにく保険のことなんかぜんぜんわかりません。
そんな時の持論としては、「自分で勉強するよりも、信用できそうな人の客になって変わりに考えてもらった方がてっとり早い」って考えなので、さっそくその人に話を聞くこととなりました。
んでもって、トータルで見てもらうのが一番良いので、実情と今うちで契約している保険を自分の分、かみさんの分含めてさらけ出し、アドバイスをもらったのでした。

それが1月の話。

その時の話から一部保険をのせかえることになり、いざ契約となってその人がまたやってきました。
ところが、です。つい先日話をした時は、「これはお得な保険に入られてますよ、この保険だけは残しておいた方がいいです」と言ってもらえてたかみさんの保険が、「得とは言えなくなってしまった」と言うのです。

その保険は朝日生命の貯蓄型年金保険。金利の高い時代に入っていたために、今ではのぞむべくもない高金利で満期にむかってつっぱしれる保険です。
これが、ある日突然「その金利なしね!」と通告されてしまう可能性が大きくなってしまったというのです。

なんでも昨年度に朝日生命はかなり「やばいよ」という風評被害を受けたらしく、解約が結構出てしまったようなのです。それでも東京海上と合併する計画はすすんでたし、そんないきなり破綻なんてぇのは考えられなかったはずなんですが、専務の自殺がこれに油をそそいでしまいました。
そこへきてつい先日の「東京海上との合併をいったん白紙に戻す」という発表。
一応2004年度には合併という計画は残っているものの、この発表で「大丈夫だ」と言い切る根拠が否定された形となってしまったのです。

である以上は風評を打ち消す材料もなく、現状では耐えられるはずの体力も、解約が相次いだ時には支えきれなくなる公算が大となる。結果として元本割れをおこすことはないものの、得であったはずの金利はまっさきに削られて、しかもむこう数年間は解約すると「返戻金数割カット」とされてしまって解約もできないということになる。
ただ、元本割れすることはないし、破綻さえしなければ得な保険に変わりはないからよく相談してみてください。

そういう話になったのでした。

ニッ○イのおばちゃんが「あら、あんた朝日なんて危ないわよぉ、あんなの潰れるに決まってんじゃないのぉ、今のうちよ、今のうちにこっちの保険に切り替えちゃいなさいな」と嬉しそうに煽ってる姿が目に浮かびます。

それでこっちはこっちで調べてみたところ、教えてもらった話だけじゃあなく…。

東京海上との合併話が消えた途端、東京海上側の株価は上がる。
ムーディーズ格付けは現存する金融機関で唯一のCaa1(安全性低い。債務不履行に陥る、もしくは元利払いを困難とする要素あり)という低ランクに下げられる。
第一勧銀に1000億の資金拠出をお願い中。

…んでもって、本社を売りにかかっている。

風評って、75日耐えればいいってもんじゃあないのねぇ。


2002/03/05 『仕事部屋にテレビ』

ムネオ関係ニュースが実にアツイ。
あまりにもアツすぎて、ついつい国会中継が見たくなり、見るためにはリビングに行く必要があり、そーすると仕事を止める必要があり、これは困った非常にまいったという状況になりつつある最近です。

ちょっと片隅にでもテレビがあれば、ダダダッと原稿書いた後で一服がてらニュースを見るだとか、そんなことができるのですが、仕事部屋にはアンテナ自体はきているもののテレビはなく、さらに言えばテレビの置き場所なんかもいっさいないのです。

そーすると魅力的になってくるのが「TVチューナーカード」。言わずと知れたパソコンでテレビが見れるようにしますね、ついでに録画もやっちゃいますか?ええ、ええ、タイムシフトもばっちりですよ、という品です。
こんなんに大枚はたくくらいなら、そのお金にいくらかプラスして、DVD-RAM/Rのビデオデッキ買った方がいいもんね。そう強く思い込んでいたのですが、まさかニュース放送なんかが決定打になって、TVチューナーカードにくらくら来始めることになるとは思ってもいませんでした。
ムネオ効果おそるべしなのです。週刊誌がムネオ景気に沸くというのもわかる気がします。

ともかくそんな調子でここんとこカノープスのキャプチャーカードに惹かれているのです。
候補は2つ。MTV1000かMTV2000。
後々まで使いたいので、安定性が何より大事。したらカノープスしかないじゃないのってことで、これ以外なんか目もくれません。
ついでに値段にも目もくれず、エイヤッと買っちゃえるなら問題なしなんですが、そんなわけもなく、差額15,000円の壁を前にしてどっちを買うかもんもん中です。

そんな中、ヤフーオークションから手数料増額のお知らせが届きました。
なんでも4月になったらちょっと値上げされるらしいのです。
ふと傍らに目をやると、ぜんぜん使わなくなったVAIO C1用の大容量バッテリが1つ。

売れば20,000円にはなるな。

ヤフーオークション最後のお勤めは、MTV2000のタネ銭を自分に捧げることと相成りました。
さらばヤフーオークション、そしてこんにちはMTV2000。
そしてそして、こんにちはテレビのある仕事部屋。

仕事部屋にテレビ。
何か根本的に間違ってる気がしないではないですが、社会派イラストレーターとしてやはりここは譲れない一線なのです。
うそです。すみません。でも欲しいものは欲しいんです。


2002/03/06 『集中力と5感の話』

どうも仕事の進みが遅いな遅いなと思うことが増えてきて、結局のとこそれって集中力が落ちてんじゃないのってなことを思う機会が増えました。
それでもたまにぐっと集中できる時があって、そんな時はたまらなく気持ちよかったりするのです。

マンガとかでも時折り見かける表現として、「人間は必要のない感覚をそぎ落として、他の感覚を鋭敏にすることができる」というものがあります。
これはまったく本当のことで、それを実感した時は本当に人間ってすごいのねぇなんて思っちゃうものです。

昔チャリンコ通学してた頃、車にはねられたことがありました。
一時停止を無視して側道から飛び出してきた車を、なんとか避けようと道路端に突っ込んだものの、壁と車の間はかなり狭く、壁に突っ込むよりは車に突っ込んで一か八かに賭けた方が良いと判断した結果、フロントバンパーの左端にひっかけられてそのまま中に浮いたのです。
その瞬間から音が消えて、色のない空間で自転車が吹き飛んでいく様が見えて、すごいスピードで地面が後方に流れていくのを眺めてました。
でも、時間はすごいゆっくりなのです。
景色はすごいスピードで流れていくものの、何もかもが感覚としてゆっくり感じるので、気がつけば姿勢を立て直して足から見事着地して、そのまま何メートルかすべってました。
結局、かかとがすり減ったのと自転車がいかれちゃった程度ですんだのです。

また、空手なんかやってた時期があったのですが、この時にもそういった体験がありました。
もともと試合してれば痛覚はマヒしてるもので、口の中がズタボロに切れてようがそんなんまったく痛くないのは日常茶飯事だったのですが、校内で総勢20名強の選抜トーナメントをやったある日、それとは違う次元に足を踏み入れたことがありました。
やっぱりまっさきに音が消えて、色が消えて、視界が極端にせまくなって、その代わりに時間がゆっくりと流れて相手の動きがまる見えになったのです。
後にも先にもそこまで集中できたのはその一度っきり。
その時はそのおかげで優勝できたのですが、実際のレギュラー選抜時にはそんなことは起きず、結局あんましいいとこなしで終わった部活だったのでした。

ちょうど毎週読んでる週刊サンデーのバレーボール漫画でちょっと前にそんなことを描いていて、「あー、あったあった」と嬉しくなって思い出した記憶たちです。

集中力の高まる瞬間って、キーンと頭の中がすごい醒めていく感覚がして気持ちいいんすよね。
よく「音楽を聞きながら勉強できる人が信じられない」と言う人がいますけども、これはその人が「音が消える」レベルまでの集中力を出せてないか、感覚を削り落とす順番がそういった人とは違う順序なんだと思います。

以前は「音が消える」レベルくらいまでの集中ならある程度コントロールできたはずが、最近すっかり自分の意思ではままならなくなってきました。
年なのかなぁとも思うけれども、そういったコントロールできていた頃って、何か一生懸命だったはず。
年だなと結論付ける前に、一生懸命さってものを取り戻せるようスレてきた気持ちを切り替えたいなと思ったのでした。


2002/03/07 『Visual Studio .NET購入計画』

足を洗ったとはいえ、プログラマに戻れない身になるのは不安だしつまらんしってので、今度発売されるVisual Studio .NETは買う予定でいます。
けど、高い。
最低でもProfessional版が必要なので、どう見ても10万を超えてしまう。

ちくしょう、なんでキャッシュバックキャンペーンが優待パッケージでしかやってないんだよ。

とか思ってたら、そんなこともないねってことがわかりました。

要するに、優待パッケージを買いなさいと、そういうことなんですね。
何だよニクいねMicrosoftさんも。ちゃんとはっきりわかりやすく言ってくれりゃあいいのにさ。

Microsoftの開発製品のうち、汚点といってもいいのが Visual J++。
これのスタンダード版ともなると、10,000円前後で買えてしまいます。
なんたってJava言語開発製品をうたっているのにJava言語の開発環境としては認められないくらい存在価値のない一品。
なんでこんなこと書いてるかというと、これがちゃっかりVisual Studio .NETの優待対象製品としてリストアップされてるのです。

さて、そうしたことをふまえて計算してみると。

[通常パッケージを買った場合@Amazon.co.jp]
Visual Studio .NET Professional MSDN DX 製品版
 → \135,000

[優待パッケージを買った場合@Amazon.co.jp]
Microsoft Visual J++ 6.0 Standard Edition
 → \11,403
Visual Studio .NET Professional MSDN DX 優待パッケージ
 → \81,000 − キャッシュバック \20,000 = \61,000
=======
合計 \72,403

と、なんとVisual J++を買うだけで、約半額近くまで下がるのですよ。
\72,403 ならば、まぁ勉強代として出せなくはないお金。

あとはVisual J++が叩き売りされてる店を探すだけです。
汚点といっていい製品なだけに、店頭でもっと叩き売られてるとこがあるはずなのです。きっと。必ず。

不人気商品ってのも、バカにしちゃいけんですねまったく。


2002/03/13 『MTV2000を買いました (1)』

カノープスのMPEG録画機能搭載TVチューナーボード、MTV2000を買いました。
もちろんカードで。ああ、支払いが怖い。

いろいろ使ってみて、満足度としては70点くらい。
総じて感じたのは、「PC用のTVキャプチャーボードとしては高性能」という注釈がなにかにつけ付いちゃうなということ。
個人的には「どうしてもPCでないと」、しかも「それなりの画質でないと」という人以外にはまったくお勧めできない品だと思います。
なんせ高すぎる。

とはいえ不満足なのかというとそんなことはなく、自分の用途にははまってくれてるので、そこそこ満足はしています。

残念なのは同社のEZDVというDVキャプチャーボードがサスペンドに対応してないことで、これを挿している状態だとサスペンドしておいて予約録画とか、そんな使い方ができません。
なので、とりあえずデバイスマネージャ上でEZDVはDisableにしちゃいました。
まぁ、使う時だけEnableに戻して再起動すればいいだけなんすけども。

とりあえず動作は安定して使えてます。
できれば下位機種となったMTV1000と使い比べてみたいところ。
もしこの使い心地、画質とそう大差なくMTV1000が使えるとしたら、3万半ばの値段だし「ちょい高め」程度で納得満足ウハウハだったんだけど…。
MTV2000の優位点ってチューナー部分だけだからねぇ。


2002/03/26 『MTV2000を買いました (2)』

だいぶ間があいちゃったんだけども、MTV2000を買いましたの続き。

箱から取り出してまず思ったのが、「でけぇ!!」ってこと。
だいたいタバコを縦にならべて2つ半ってとこで、TVチューナーだー、画像処理ドーターカードだー、とごてごてパーツがのっかてるので厚みもかなりあります。
よって、重いしでかい。

当然こんなだとグラフィックボードみたいに発熱がえらいもんの隣なんかにゃあ影響受けすぎでさせないでしょう。

さてさて、マルチメディア系のボードってのは経験上何かとトラブルもんだってのが印象だったですがそこはカノープス、セットアップは何の問題もなく完了して、さっそく良好なTV画面を映し出してくれます。

…良好?

なんかやたらめったらと横縞のコーミングノイズが出てるのですが…。
なんじゃこれ。
どうもインターレスなTV放送に対するデインターレス処理を一切行っていないらしく、ばりばりインターレスの横縞がノイズとして映し出されてます。
これじゃあんましむごすぎるよってことでマニュアル読むと、「プログレッシブをONにせよ」となってます。ONにします。
そしたらノイズのかわりに上下に細かく振動するようになりました。
マニュアル見ると「上下に細かく振動するようになります」と書いてます。

仕様です。

実現方法見ると振動するようになるという理屈はわかるものの、この時点でちょっと切れかけ。

結局再生プラグインをWinDVDに切り替えて、プログレッシブをOFFにすることでまぁ見れるようになりましたけど、じゃあプログレッシブなんて使えないもん見せかけだけでのっけるんじゃねぇコノヤロウという気分になったですよ。

さて、このボードにはノイズ除去だとかゴースト除去だとか画質のためのこだわり機能が色々のってますが、まぁ確かにそれは言うとおり。
パソコン上で見る画質としては、かなり上級なものを映し出してくれてます。
作業しながらの再生はもちろん、録画も軽くて問題なく行えます。

ところが音量がよろしくない。
サウンドボードと内部接続してTVからの音を出力させてるものの、なぜだかこのボリュームが絞りきれないのです。
これはSoundBlasterが悪いのかなぁとも思うのですが、AUXの音量を0にまで絞っても、ガンガンうるさい音が鳴り響くのです。さすがにミュートすれば音は消えますが、それじゃあ話になりません。
スピーカーで音を絞ろうにも、うちのスピーカーって音を絞りすぎるとウーハーとのバランスが崩れて音割れしはじめるし…。
大体音を出すアプリでは、アプリ自体が音量を持ってるので、これまではそこで調整できてたのですが、このボードに付属しているMEDIACRUISEというアプリは音量調整をOSまかせにしてしまっているのでこの方法もとれません。

結局ちょっとうるさくても我慢しようという消極的な解決?法をとるしかありませんでした。

この問題さえ除けば、まぁTVも「本当のテレビで見るよりはインターレス処理の分汚いけれど、それでもかなり綺麗に見える」ことですし、録画した画質に至っては何の不満もありません。

このボードが謳っている「TVを見る・録画する」という根本の機能に関してはドライバの安定度も含めてかなり良いボードだと言えるんではないかと思います。

そう、根本の機能に関してはね。
ボードとドライバの素性はいいものの、付属アプリのクソ加減にはいったいどういった利用方法を対象としているのか見えない部分を強く感じるのです。
このボードを使ってると、カノープスが優れているのはボードの設計とドライバだけで、UI 設計という面ではいかにも技術屋然としたロクでもないもんを作るというように思うようになりました。
あくまでも「デバイスを製造する」会社であって、「商品を作る」とこではないなという感じでしょうか。

ってなあたりで、じゃあ何がそんなにクソなのよってことについてはまた次回。


2002/03/27 『MTV2000を買いました (3)』

なにやら昨日書いたのを読み直すとぜんぜんだめじゃんMTV2000って思ってるように取られかねないなぁとか思った続きです。

そんなわけで誤解されかねないように再度書いておくと、購入したこと自体は後悔してないし、思ったとおりの画質を出してくれてるし、至極安定しているし、タイムシフトは楽しいし、動作は軽いしで、ボード自体には満足しています。
もし時間が戻ったとして、もう一回買うものを選ばせてくれるとしてもやっぱりこれか、MTV1000を買うことでしょう。
…いや、違うな、やっぱMTV2000買うな。

よーするにボード自体は至極良好なんだけども、そのボードを扱う付属アプリがおまけ状態、もしくは製作者の趣味優先みたいな造りなことがげんなりなのです。

基本的に操作はMEDIACRUISEというアプリケーションを介して行います。
このアプリケーション、なにやらスキンを切り替えて見た目を変えれるとか、そんなことを凝ったりしてますがとにかく使い辛い。標準のスキンだとボタンがちっちゃくて見え難いし、かといって他のスキンに変えてみても、レイアウトを変に凝っちゃってるもんだから無用に場所を取りやがります。
なんで普通のウィンドウにしないのか?なんでアプリケーションの終了ボタンをPOWERとかいうビデオデッキもどきなボタンにして見つけにくくしてるのか?なんでメニューがないのか?なんで右クリックメニューを出さずに、わざわざ小さい表示スペース内をスクロールさせてメニュー選択しないといけないのか?
その造りには疑問符だらけです。

モニターというTV表示する枠だけの表示をさせた時、右クリックメニューには有効なチャンネルの一覧が表示されます。そんでもってその中からチャンネルを選んで一発で切り替えることができるのです。
あたり前で至極普通の操作ですが、これはTV表示している枠を右クリックした時じゃあありません。タスクトレイにのっかってる小っちゃなアイコンを右クリックした時だけ出るメニューなのです。
なんで?と思っちゃうんですよ。なんでTV表示している枠があって、そこでも右クリックメニューが出るようになってるにも関わらず、チャンネルの一覧を表示させるためにはタスクトレイを右クリックしなきゃいけないの?と。

MEDIACRUISEを使ってTVを見ている時などは、リモコンのように数字ボタンを押してチャンネルを切り替えなきゃいけません。
なんで?どうしてチャンネルの一覧からバシッと選択させてくれないの?
なんで家電のような制約のないパソコン上で、家電もどきの操作をしなきゃいけんのでしょう。

Windowsでは、ユーザーインタフェースの設計指針が決められています。
その中には「アクセシビリティ」というものがあって、これによるとアプリケーションの持つ全機能に対しては、必ずキーボードからアクセスできるようになってないとダメとなっています。どの機能がどのキーに対応しているか、一目瞭然とするためにメニュー項目やボタンなどにはかならずアクセラレータキーを設定しておきます。

そんなん全部無視。
いや、無視しても別にいいとは思うんだけど、無視して改悪するのはやめて欲しい。
このアプリケーションがいったいどれだけの機能を持ってるのか、メニューがちゃんと系統だてて用意されてないために、マニュアルを見ないとわかんないってのは「技術者の趣味による改悪」だとしか思えないのです。
スキンなどに凝る前に、アプリケーションとして至極あたり前の使いやすさを優先してくんないかなぁ…と、しゃれてて使い易いならそりゃあいいんだけど、使い難いんだもん。

そういうわけで、付属アプリの造りにまずげんなり。

んでもってこいつがまた、インターレスの処理をあんまし重視してないってのは「TVを表示する」ことを重視してるんじゃなくて、「より良い素材を取り込める」ことを重視している製品だからだろう、と思うんですが、それにしてはなんだかなというのが続くげんなりの内容です。

TV表示を重視してないってことは、キャプチャから編集の流れを重視してるんだと思うのですが、それにしては「編集するため」のソフトがまったく付属してない。
動画エフェクトできるようなものはいらないけれど、せめて切り貼りができるくらいのはついてていいでしょうに。
あるものと言えば、非サポートの切り貼りツールがひっそりと添付されてるだけ。
しかもこいつで編集するとタイムコードがおかしくなるようで、再生時にシークがまともに動作しないファイルが出来上がったりします。

このへんは、TMPEGEncというツールを使うことで解消できる問題だけど、それはTMPEGEncが偉いのであって、この商品的に「ちょっと足りなくないか?」ということに変わりはありません。

操作性のなんだかわかり辛いアプリケーションと、おまけレベルの編集ツール。
一番の用途はDVD-RAMと組み合わせたビデオレコーディングを対象にしてるような気もしますけど…、DVD-RAMに直接録画して編集するって内容だけだったら、両者を組み合わせた時、値段はしっかり家電とタメをはるくせに、家電のDVD-RAMデッキの足元にも及びはしないわけで…。

こういったことが、いまいち使っていて「どういった使い方をメインターゲットにしているかわからない」という理由であり、「パソコン用のボードとしては高性能だけど」という注釈がついちゃうねという理由です。
ただし自分の場合は「パソコンで使えること」が最優先だったわけですから、「パソコン用で高性能」なこいつはまぁ満足できますわということになります。
あと、「デバイスを製造する」会社であって、「商品を作る」とこじゃないとか書きましたけども、これは他社の場合には「デバイス」としても完成してないことが多いという前提で書いてます。なので「残念だけどカノープスですらまだこの段階なのかぁ」ってのが真意です。

総じてげんなりなのはソフト的なことで、それならいつか良くなっていってくれるだろうとは思うものの、現状では値段の割りに直接手に触れる部分がおろそかなままっていう印象はぬぐえません。
ドライバも含めたボード自体は良い出来なだけに、だったらいっそ制御周りの仕様を公開してくれれば「TVチューナー&MPEG2エンコード機能をハードレベルで提供してくれるだけの製品」として割り切れるんですけども…。それだったら確かに付属アプリケーションは「実装例サンプル」としておまけレベルでいいや。

MEDIACRUISEとかの制御周りコードと仕様書を公開して、草の根でガシガシ制御アプリを書けるようにしてくれるか、使い方まで責任持ったアプリをリリースしてくれるかするまでは、やっぱりちょっと値段の割りにねぇというのがついてまわります。

機能はあるけど使い辛い、もうちょっとこういった機能があればいいのにそれはない、けれども本質的な部分はしっかりしているから及第点は出せまする。
というわけで70点くらいの満足度かなぁってのが結論です。

あ、最後に「満足してる」と書き続けたハードレベルで一個だけ残念なことが。
MPEG2エンコーダとして使用できるのは、内部のエンコードチップが対応してる解像度に限られてしまってます。
うちにはDVD-RAMドライブなんかないもんで、とりあえず録ったものからCMカットしてSVCDに焼いちゃうという使い方をしたいんですが、この解像度となる480×480というサイズは対応外なのです。

SVCD自体「対応してるのあたり前だろう」と言えるものじゃあないもんで、それはしょうがないんでしょうけども…、ファームウェアのアップとかじゃあ無理なんですかねぇ。
この点だけが唯一ハードウェアレベルで残念なことなのでした。

MTV2000で録画したものを、延々とTMPEGEncでSVCDフォーマットにエンコードしていると…、「俺間違ってる、何か激しく間違ってるよ」とか思っちゃう今日この頃。


2002/03/28 『日本株式会社』

なんだかニュースを見ていると、ムネオ問題から随分つまらん問題へと話がうつってしまったなぁというのが実感としてある。

税金を自分の胸三寸で自分自身の力を強めるために使ったって点では、辻元議員とムネオ議員のやったことって同じだと思う。なので辻元議員が相変わらずはしゃぎ気味にパフォーマンスしているのは見てて見苦しいし、正直「場をわきまえずにはしゃぐうざったい人」が消えたねくらいにしか思ってないのだけど、それをもって問題がぜんぜん違う方向へ、公金流用疑惑追及みたいな話に向かってくのはちょっと違うでしょ、やめてよねぇねぇなどと思ってしまうのです。

昔よく使われてた言葉に「日本株式会社」ってのがよくあって、ようは日本というのは一個の大きな会社なんだと、だから会社を大きくするように、日本もうまく運営して大きくなって、みんなの暮らしが良くなるようにがんばろうよ、みたいな見方ができますねってな言葉だと思っている。

ムネオ議員の問題はこの場合言ってみれば「自身の利益を優先するあまり、他部署の足をひっぱって、本来の目的であるはずの会社としての競争力を弱体化させた」ってことで、国力が落ちることを省みずに保身のみへ突っ走ったことが問題なんだと思うのです。
辻元議員の問題ってのは「仕事と関係ない飲み屋の領収書を経費として落としちゃってた」みたいなもん。そりゃアカンことはアカンけど、同僚がやってたって別に怒らんよあたしゃ、バレたら痛いよって思うくらい。

ところがニュースで取り上げるのは、「領収書を不正に経費としている奴が他にもいるかもしんない」って点であり、会社としての競争力をそぎ落とすような「他部署の足をひっぱって自分の利益にしてる」って部分が後回しになっちゃってる。
そりゃ違うんじゃないかと。
今は何よりも外務省だろうがよと。

省の利益だ。議員の利益だ。
そんなんを取るためにがんばんのは別に構やしないし、議員さんなんか給料たらふくもらったっていい。省庁の公務員はしょせんサラリーマンなんだからあれがたらふくもらうのは我慢ならんけどもね。

よく政治の話になると、田沼意次タイプか徳川吉宗(松平定信かもしんない…)タイプかという話もあって、汚いことばんばんやるけど金をとにかく稼ぐぞコラァってのと清廉潔白にやるからみんなで我慢しようよってのとさぁどっちがいいってのがあるですな。

自分は当然「清濁合わせ飲む」田沼意次派。

日本株式会社がうまく動くためには何が邪魔してるのか、その視点からずれない範囲でニュースも話題を取り上げて欲しいもんだなぁと思うのです。


2002/03/29 『祝!? 100万Hit』

ここのところ勝手に日課としている朝の更新をしようとしたら、ちゃっかりカウンタが100万を越えてました。

おやまぁ、と思ってそのままWEBサイト巡回してたら早速 emulation9 さんとこで「おめでと」とか言ってくれてるし。
ニュースが早いというか、本人よりも気づくのが早いアナタはナニモノですかというか、寝てますか?などと思ったりなんかしつつ痩せこけた navarone さんの顔を思い出しちゃったりなんかするのです。
エチオピアはどうですか?今日もいい天気ですか navaroneさん?
こっちは雨ですよ、今日は珍しく出かける用事があるってえのに雨ですよ、やってらんないですよ大雨らしいですよ。

そういや先日 連邦管理人の吉野さんと、今年こそは花見に行こうとか言ってたですよ。
4月になったら仕事も一段落しているし、行きましょう行きましょうとか言ってたのにもう開花しちゃってるし、しかも葉っぱに変わり始めちゃってるし。
4月に入ったら Musuke's PICKUPの人とか、emulation9の人とかにも声をかけて、みんなで花見したりお酒飲んだりぐだぐだしようと思ってたこの気持ちはどうしてくれるんですかという気持ちでいっぱいです。

あ、そうそう 100万Hit。

めでたいんですかねぇ。
1日のアクセスが今までにないくらいドンとくるようになった。とかなら「うひょう」とも思うものの、特にこれといった感慨もなく。
カウンタが10万いった時は何か嬉しかった覚えがあったとですがねぇ。

何か気持ちがスレちゃってる気がするなってんで、考え方を変えてみることにしました。

100万といえばアレです。ウォーズマンです。
天下無敵の100万パワー。筋目が素敵なソ連製サイボーグ。ベアナックルがイカすあんちくしょうです。
そうですか、とうとう俺もあいつのレベルに達したってことですか。
パロスペシャルをかます資格を得たってことですね。
そう考えると確かにちょっと嬉しくなってきます。

でもね。
カナディアンマンも実は100万パワーなんすよね。
ザコだけど。

何はともあれnavaroneさん、お祝いの言葉ありがとうございました。


2002/03/31 『MY A5 ノートを使ってみる』

a5punch.comという会社さまより、ある日とーとつに「ウチの製品をレビューしてみてもらえないか」との依頼を受けました。
なんでもA5サイズのバインダーに綴じこめるようにするための20穴パンチを試してみてもらいたいだとか。んでもって、ここで取り上げてもらえないかというわけです。

何はともあれ早速ホームページを見てみたところ、なんというか、うーんって感じ。
正直言ってあまりにも出来の悪いページで驚くとともに、何度メールとあわせて読み返しても商品の全容がつかめない。
こりゃあ、取り上げるのはいいけどズタボロにけなすことになっちゃうかもなぁと思ったとですよ。まじで。

きっとアイデア商品の類なんだろうと想像するものの、ページの作りから想像できるのは「ちゃちくて実は使い物にならない」といった品物。
わざわざ取り上げて商売を妨害するのも気がひけるので正直な感想を返信させていただきました。

ところが、「辛口の評価でもかまわない」という答えが返ってくるではないですか。
そんだったらば、ってなことでお受けすることにして、商品サンプルを送ってもらうことにしたのでした。

さて、そうして届いたのがこちら。

A5サイズのバインダーと、そのバインダーに綴じて携帯することができるA5用20穴パンチ器のセットとなっています。

そもそも商品の売りとしては「オフィスで頻繁に使用するA4サイズ用紙のフル活用」といったとこでしょうか。
確かにオフィスで使うのはA4用紙が圧倒的に多く、それをそのまま携帯しようとするとちょっとかさばります。

A5というサイズであればポンとかばんに放り込んで持ち歩ける大きさ。
なおかつA4に印刷したものを2枚折りにして綴じることから、一度印刷した用紙を裏紙として再利用していた場合でも、裏紙部分は折りたたんだ内側に隠れてしまうので気になりません。

まぁ、ここまでは想像できたものの、資料とかをわざわざこんなので綴じるよりは、まとめてクリップでとめておいて、いらなくなったら捨てちゃうよって人なので、あんまし実のところ有用性を感じていなかったとですよ。
だってめんどくさいじゃん、いちいち穴開けるのなんか。

ところが到着した20穴パンチくんを見てちょっと気がかわります。

「あれっ?想像してたのよりいいぞ」

想像していたのは、プラスチック丸出しのへなへなしたものでした。
ところが届いたのはポリプロピレン樹脂製ながらも、ちゃんと丁寧に仕上げされた感じ。
バリやゆがみといった安物チックなものはありません。

さらにパコッと開いてみると、穴あけ部分にはちゃんと金属が使われていていかにも「おいらサクッと穴開けちゃうよ、すごいんだよ」ってな匂いを漂わせています。

想像してたのよりぜんぜん丁寧な作りで、失礼ながら「ちゃんとしてる」商品でした。

こーなると、実際に穴を開けて試したくなるものです。
しかもA5サイズってとこがまた、携帯するには確かにグッドなサイズだってことも背中を押すのに一役買いました。

実際の穴開けはというと、ぱこっと開いた片側に用紙ガイドが用意されてるので、そこに紙を差込みます。用紙ガイド左端には紙の終端止めが用意されていて、ちゃんと両端がずれないよう位置合わせしてくれるようになってます。

あとは元の通りに20穴パンチくんを閉じてやると、金属の穴開け部分で用紙がザクッとえぐりとられて穴が開くってぇ寸法です。

ただし20穴となると、よくある2つ穴パンチのようにサクッとは開けれません。まず中央部分をぐっと押し込んで穴を開けてから、両側に手を寄せていくことでテコの原理が働き、全体の穴開けが完了するという手順になります。

感触的にはクッキーなんかの缶に入ってるプチプチですな。
あれをぞうきん絞りにして一気にブチブチブチッとつぶす感触がかなり近いんじゃないかと思います。

ところでやっぱ樹脂製なので弾力があります。そのために、宙に持ち上げた状態から片手で握りこんで開けるというのは無理があって、机の上に置くか、ひざの上に置くかして押し込まないときびしいようです。

それでも用紙に開けた穴が破れてたりすることもなく、綺麗に20個の穴ができあがり、当然ながらA5バインダーにもジャストフィット。結構やるなぁってな印象を受けました。

ちなみに開けた時に出るゴミは、この20穴パンチくんの中に入ってってくれるので、周りにちらかるってことはありません。
そんでそのゴミは、20穴パンチくんの反対側をこじあけることでまとめて捨てることができます。
こんなとこも、けっこう薄型・軽量のわりに考えられた造りをしてるのです。

さてさて、最初に考えた通り大量の文書を持ち歩くのには当然ながら適してません。
けれども、打ち合わせの度に発生する文書なんてものは、たいていが1枚のワープロ打ちした紙っぺらであったりするものです。
また、自分なんかだと最初はメールでやり取りしておいて、いざ打ち合わせという時にそれをプリントアウトしたものとノートを持参しています。これならばそういったメールもノートの一部としてまとめて持って行くことができるではないですか。
要するにノートとして使う分にはかなりいいなと、普段はA5ルーズリーフのノートとして使っておいて、都度発生する細々とした資料もこれを使うことで一緒に綴じておくことができるわけです。

てなわけで当初の思惑をいい意味で裏切って、一発で気に入ってしまいました。
そうなると気になるのが「A5バインダーってどの程度一般的なものなの?」ってこと。いくら気に入ったからって、バインダーをいちいち通販しなけりゃいけないのならやってられません。
しかも恥ずかしながら全然意識して見てなかったので、バインダーといえばB5サイズという記憶しかないのです。
どっちにしろ仕事用のノートに使うためにはA5サイズのルーズリーフが必要になるんで町の文具屋さんを見て回ったところ、ダイエーでも無印良品でもちゃんと扱ってることがわかりました。ルーズリーフだけでなく、バインダー自体も300円とかで置いてますし、リフィルだってインデックスだって揃ってます。

後はカレンダーなんかはもちろん、地下鉄マップや得意先への地図、そういったノートとして持ち歩きたいものは随時プリントアウトしてA5パンチで綴じちゃえば良いのです。

ノートとしての携帯性と、パソコンでプリントアウトしたものとの親和性という意味で、この商品は結構いけてる品だと思います。
A5バインダーとA5用20穴パンチ器のセットで1,480円という値段は、できればもう一声下げて欲しかったと思わないでもない(バインダーが300円、A5用20穴パンチ器が600〜800円ってのが妥当だと思う)ですが、まぁ使う人には決して高くないお値段でしょう。量産効果がない以上、しょうがないといえばしょうがない。
東急ハンズでも扱ってるらしいので、ちょっと欲しいかなと思った人はそちらに行くと実物がおがめます。

というように、使ってみるとなかなか気に入った商品ではあるのですが、それだけに惜しいと思うのがデザインの悪さ。
商品自体の色もさることながら、表面に書かれてる文字の色やデザインはかなり安っぽさを与えてしまってるように感じます。いかにも「アイデア商品だからデザインは2の次」といった印象です。
そんなのいいじゃないか、使用感が大事なんだグダグダ言うなよと思うかもしれませんが、写真映りが悪いんですよコレ。
さらに輪をかけてイカンと思うのがホームページ。
デザインも悪く、写真も汚くて、さらに文章もいまいち正確に商品梱包物を伝えてくれてません。
店売りだけをメインにしてるのならいいんですけども、あのホームページだとせっかく宣伝してお客さんが来てくれたって、購入には結びつき辛いんではないでしょうか。
品物自体は実用性十分の良い品だけに、かなりもったいないなと感じるのでした。

あとは要望として、1,800円くらいで携帯性を無視した、一度に5枚は穴あけできるパンチ器が欲しいなぁと思いますが…。
総アルミで作られた、それでも4枚穴あけ用のごつい奴が21,000円でラインナップされてるということは、これは叶わぬ夢なんでしょうね。