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今日は昔勤めていた会社のNさんと久々に会って酒を飲んできた。
月の残業時間が100時間。そんなのは別にめずらしくもなんともなかった会社で、今ではもう知ってる人の方が少ない。Nさんはそんな残り少ない知り合いの一人だ。
入社した時には社員数は45名ほどだった。
2〜3年で社員数は100名ほどに増えた。業績が良かったわけでは決してなく、外部への見せ方としてそう見えるようにしていた結果だ。
常時人は辞めていっていたが、それ以上に人を採り続けたため社員数は減らなかった。
けれども、採っても採っても辞めていくために、100名前後から社員数は変化せず、新卒者の割合だけが増えていった。
当然、社内の生産性はわけのわからない右向け左的な舵取りも影響して軒並み下がる一方だった。
この100名前後の均衡が崩れ始める兆候のあたりで、人の尻拭いに嫌気が指して自分は退職した。
この時と前後して、少なくとも社内で「この人はできる」と自分が素直に教えを請うことのできる人はほぼ皆無になった。
Nさんは、自分が技術的に「教えて」と言える数少ない生き残りでもある。
そのNさんに久々にあった。
Nさんはやたらとハイテンションで、結局2時間強いっしょに飲んでいたんだけども、なかなかの壊れぶりを見せていた。
「うひょひょひょひょ」
「おれおやじ、おやじだもん、最近おやじでさぁ」
「うひゃひゃひゃひゃ」
これがNさんの発した言葉のベスト3である。
今ではこの会社は、社員数50名ほどになっているようだ。
借りているフロアも自分の入社当時と比べると約半分ほどの広さに減った。
この事実だけを見ると末期症状の会社であるように見えるが、実はそうじゃあないんだなと思う。
自分が退職した時点の新卒者が今ではもう3年目、立派にリーダーとしてプロジェクトを切り盛りして良いキャリアとなっているはずだ。
生産性を下げるだけだった大量の新卒者たちが、今ではもう3〜4年目へと差しかかろうとしている。
借金と中途社員との自転車操業を繰り返した結果、とにもかくにも他の会社を知らない洗脳しやすい人間で社内の大多数を構成することができているわけである。
自分が退職する時点で、その2ヶ月後までに数千万の売り上げが足りておらず、それがないと「本当にあぶない」はずであったあの会社は、Nさんのような人間を絞り尽くしながらなんとか耐えてきたようだ。
今の財政事情は知らないが、どうやら倒産せずにのりきれそうだなと思う。
その意味では、一応この会社は評価してもよいのかなとも思う。
けれども、人間までを自転車操業にしてしまったこの会社がこのままのりきったとして何が残るんだろうか。
少なくとも、自分が求めているものはそこにはないことだけは確実であり、やはり退職してよかったと思う。
Nさん、どうもお疲れさまでした。はやく転職してください(笑)
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